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プロが教える!部屋を広く見せる7つの方法 

投稿日:2023年8月11日 | 最終更新日:2023年8月12日

インテリアコーディネートのご相談をいただく中で「部屋を広く見せたい」というご要望は非常に多いです。

開放感のある広い部屋では、自由度の高いコーディネートを実現できます。ライフスタイルの変化に合わせて家具を配置できますし、毎日の生活に豊かさも生まれます。

部屋を広くするもっとも簡単な方法は「モノを減らすこと」です。しかし、これ以上減らすものがない場合は諦めるしかないのか?という問題に直面します。

「断捨離は頑張ったがこれが限界…」
「部屋を広く見せるアイデアが知りたい」

このような希望をお持ちの方のため、本記事では部屋を広く見せるインテリア術を解説します

狭い部屋を広く見せるコツは「配色」と「家具の配置」

狭い部屋を広く見せる方法はいくつかありますが、モノを減らす以外でおさえておきたいポイントが「配色」と「家具の配置」です。

色彩、または視覚的効果をうまく活用することで、狭い部屋を広い空間だと錯覚させられます。

部屋を広く見せる配色

色には物体を大きく見せたり浮き出て見えたりする膨張色と呼ばれる色があります。

膨張色に分類されるのは白・赤・オレンジ・黄・ベージュといった暖色系の色で、このうちインテリアで扱いやすいと言われるのが白とベージュです。

色彩効果で部屋を広く見せることを最優先するならば、インテリア全体を白で統一するのがおすすめです。(赤やオレンジ、黄などの暖色系は前に出てくるように見える効果があり、部屋を狭く見せてしまいます)

白はほかのどの色とも相性がよく、好みの色と合わせやすいメリットがあります。アクセントクロスに後退色の水色を選ぶとより効果的です。

ただし、真っ白な空間は知らず知らず焦燥感に駆られたり、汚れが目立ちやすいデメリットも。これらが気になってしまう方には、少々難しいインテリア色になるかもしれません。

部屋を広く見せる家具の配置

部屋を広く見せるには、家具の配置を考えることも大切です。

模様替えの経験がある方ならわかるかと思いますが、家具の配置を変えるだけで部屋が広く(狭く)見えることがあります。

単なる目の錯覚ではありますが、この錯覚をうまく活用すれば空間に奥行きがあるように感じられるのです。

とはいえ、知識がない状態で部屋が広く見える家具の配置を考えるのはなかなか難しいものです。部屋のレイアウトで困った時は、インテリアコーディネーターに相談する方法があります。

(株)COLORHOUSEではインテリアコーディネートをはじめ、色彩計画のご提案や新築設計を行っています。

「部屋を広く見せたい」「開放感のある部屋作りがしたい」など、お客様のご希望を叶えるコーディネートをご提案しますので、インテリアで悩んだ時はお気軽にご相談ください。

(株)COLORHOUSEへの問い合わせ・ご相談はこちら

部屋を広く見せる7つの方法

インテリアコーディネーターがおすすめする部屋を広く見せるテクニックは次の通りです。

  1. 色を統一する
  2. カーテンの設置位置と色柄を変える
  3. 鏡を有効活用する
  4. 採光をとる
  5. ロータイプの家具を選ぶ
  6. 家具を置きすぎない
  7. 遠近法を意識する

具体的な内容を詳しく見ていきましょう。

方法①色を統一する

部屋を広く見せるコツの一つに「配色」をあげましたが、広さを最重視するのならインテリアの色を統一することが大切です。

膨張色の割合を増やせば、空間に広がりを感じられます。

広さと色のまとまりを両立させるには、インテリア配色の黄金比率のベースカラー(70%)とアソートカラー(25%)に膨張色をチョイスするのがおすすめです。

特徴割合
ベースカラー配色の基本となる色70%
アソートカラーインテリアの主役となる色25%
アクセントカラーメインの色を引き立てる色5%

白やアイボリー、ベージュなどの明るい色は、部屋を広く見せるのに適した色です。

ほかの色とも組み合わせやすい万能色なので、インテリア配色に自信のない方でも扱いやすいでしょう。

方法②カーテンの設置位置と色柄を変える

カーテンは部屋のイメージを大きく左右するインテリアの重要アイテムの一つです。

カーテンで部屋を広く見せるには、窓の大きさに関係なく高い位置から床まで垂らすのがポイントです。

窓の高さよりも長いカーテンを設置すると、カーテンの縦のラインが強調されます。こうすることで実際よりも天井高が高く見え、空間に開放感が生まれます。

色については明度の高い色や壁紙に近い色、柄は小さなものや縦縞のものがおすすめです。明るい色や小さい柄を選ぶことで圧迫感がなくなり、奥行きや高さを感じさせます。

もう一つ、日中の使用時間が長いレースカーテンは透け感のあるものがいいでしょう。外の景色がうっすら見えるだけで空間の奥行きを感じられますよ。

日中はタッセル(カーテンを束ねて留めるためのバンド)でカーテンをしっかり留めて、開口をなるべく大きく取ることも意識しましょう。

方法③鏡を有効活用する

部屋を広く見せるためにぜひ活用してほしいのが鏡です。

理由は、鏡が室内を映し出すことで奥行きや広がりが感じられるからです。また、鏡に反射した光が室内を明るく見せる効果もあります。

照明が映ればキラキラ感が増しますし、戸外が映れば開放感も出ます。そこに植物のグリーンがあれば部屋を広く見せつつおしゃれ感もアップし、一石二鳥です。

鏡の大きさや枠のデザインは、ご自分の部屋をイメージして楽しみながら選んでみてください。

方法④採光をとる

配色と鏡のテクニックでもお伝えしましたが、明るい部屋は広く見えます。

壁紙やカーテンの色だけでなく、室外の自然光を取り入れる採光にもこだわりましょう

よくある失敗例が、トールサイズの家具を窓と重なるように設置するレイアウトです。窓と家具が重なると、その分採光が取れなくなります。

部屋を広く見せることを一番に考えるなら、掃き出し窓(窓の下枠が床まである大きな窓)の前に腰高の家具を設置することも避けてください。

また、採光をどれだけ確保できるかは窓の位置と方角によっても変わります。北側の部屋は南側に比べると採光を取りにくく、室内が暗くなりがちです。

光が入りにくい部屋は窓まわりにものを置かない、透け感のあるレースカーテンを設置するなどして採光を工夫するといいですよ。

方法⑤ロータイプの家具を選ぶ

部屋を広く見せたい時は、家具をロータイプのもので統一するのもおすすめです。

目線よりも背の低い家具は、一般的な家具と比べて部屋を開放的に見せる効果があります。反対に、腰よりも高い家具は圧迫感が増し、部屋を窮屈に感じさせてしまいます。

また、ロータイプの家具には動線を確保しやすいというメリットもあり、快適さを重視する方にも最適です。フレームが細く、繊細感のある家具であれば空間にさらなる余白を作れます。

ロータイプの家具で収納力に不安がある方は、逆に天井まで届くような壁面収納付きの家具を選んでみてはいかがでしょうか。

家具の天板が天井の高さに近いと壁と一体化して見えるので、圧迫感はあまり感じられなくなります。

もし壁面収納付きの家具を選ぶ場合は、ガラス棚の部分にモノを置きすぎないよう注意してください。

空きスペースには飾りたい雑貨をセンスよくセレクトして、余白のある収納を意識しましょう。

方法⑥家具を置きすぎない

部屋を広く見せるもっとも簡単な方法が「モノを減らすこと」ですが、これは家具にも当てはまります。

家具を減らし、床面を多く見せるほど部屋は広く感じます。目安としては、部屋の床面積に対し、家具を配置する面積を1/3程度におさめるのがコツです。

また、家具を片側の壁に寄せるなどして、人の動線がジグザグしないようにするのもポイントです。

その部屋で過ごす時間が長くなるほどモノは増えていきます。増えたモノを片付けるには、家具や収納ケースなどを新たに買い足さなければいけません。

これは整理収納のコツなのですが、モノを片付けるために収納グッズを増やさないことが大切です。収納グッズを買い足せば「まだ収納する場所がある」と思い、モノを増やしてしまうからです。

部屋を広く見せるためにロータイプの家具を買っても、その上にたくさんのモノを置いてしまえばそれだけ空間は狭まります。

新たにモノを買い足す時は「今ある家具に収まるだけの量」を意識してください。収納スペースに困った時は思い切って断捨離して、モノの量を一定に保つことを心がけましょう。

ラグやカーペットを敷くと部屋が狭く見える?

部屋を広く見せるテクニックとして「床面を多く見せる」方法を解説しました。

この方法をご紹介すると「見える床面積が狭くなるのでは?」と、ラグやカーペット類を敬遠される方がいます。インテリアコーディネーターとしてお答えするならば、私はラグを敷くのは賛成派です。

なぜなら、ラグのないリビングはあまりに殺風景で、空間全体で見た時にメリハリが感じられないからです。フローリングに傷がつかない、ホコリが目立ちにくいなどのメリットもあるため、ラグは敷いた方がいいと感じます。

見える床面積が小さいことが気になるなら、デザインは明度が高く単色のラグを選ぶといいでしょう。

方法⑦遠近法を意識する

家具の配置で部屋を見せるコツは遠近法です。

たとえば、部屋の入口には背の高い家具を、奥に行くにつれて背の低い家具を配置すると遠近法の効果で空間に奥行きがあるように感じられます。

また配色と家具の配置をセットで考えるとすれば、手前に色の濃い家具を、奥に向かって色の薄い家具を配置する方法も有効です。

この方法は空気遠近法と呼ばれ、空間表現の技法の一つです。(本来は絵画や造形などのアートで用いられる技法ですが、インテリアにも活用できます)

このように、単にモノを減らす以外にも部屋を広く見せるテクニックは色々あります。

インテリアはちょっとした工夫で部屋の印象が大きく変わるので、部屋を広く見せたい方は配色と家具の配置をじっくり考えてみてくださいね。

まとめ

本記事では、部屋を広く見せる方法として7つのテクニックをご紹介しました。

部屋を広く見せることは日々の暮らしが豊かで快適なものになり、気持ちに余裕も生まれます。すぐにできそうなものからはじめていただけると嬉しいです。

もし今から新築やリフォームをお考えであれば、部屋を広く見せる方法は上記だけではありません。

(株)COLORHOUSEでは、新築設計やインテリアコーディネートを承っております。海外インテリアや色彩提案を得意としていますので、ご興味のある方はご連絡をお待ちしています。

相談相手の候補にお選びいただけると嬉しいです。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。