癒される部屋の作り方!落ち着く空間に必要な色の選び方
日々の疲れを癒すため、お部屋を落ち着く空間にしたいと考える方は多いはず。
癒されるお部屋を作るには、そこで過ごす人が快適だと思える要素を多数取り入れることが大切です。いくつか方法はありますが、その中でもっとも効果的なのが【色使い】です。
色は人の精神や肉体に作用する効果があり、同じものでも見える色によって印象が大きく異なります。色彩の知識がわかれば、色の効果を癒しの空間作りに活用させることができるのです。
本記事では、癒されるお部屋作りに欠かせない色の効果をわかりやすく解説します。リラックス効果を高めるアイテムやコーディネート例も紹介するので、癒しを求める方はぜひ参考にしてください。
癒される部屋を作りたい!コーディネートのポイントは「色使い」
癒されるお部屋を作るにあたって、コーディネートのポイントとなるのが色使いです。
私たちは普段、無意識のうちに色からさまざまな影響を受けています。「情熱や興奮を表す赤」「ビタミンカラーは元気が出る」などは、よく知られている色の効果の一例です。
癒されるお部屋作りには、このような色の効果を活用するのがおすすめです。色彩から人の心理や行動を分析する学問は色彩心理学と呼ばれ、インテリアのコーディネートにも役立ちます。
気持ちを落ち着かせたい、お部屋でリラックスしたいという方は、色彩が持つ効果をインテリアに活かすといいですよ。
癒される部屋作りでチョイスしたい色の種類
色の効果を使って癒し空間を作るには、次の5種類の色がおすすめです。
- アースカラー
- グリーン系
- ブラウン系
- ピンク系
- ブルー系
ここからはそれぞれの色の効果を詳しく解説していきます。
種類①リラックス効果を高める【アースカラー】
アースカラーとは、海や植物など自然のものを連想させる色のことです。
明るく鮮やかな色ではなく、暗めで少しくすんだような色のことを指します。
アースカラーには心を落ち着かせ、穏やかな気持ちにさせてくれる効果があります。風や波、草木が揺れる音をイメージできる空間は、日々の疲れを癒したい人に最適です。
アースカラーの中でもとくにおすすめなのが、ブラウンとベージュです。この2色はどんな色とも相性がいいので、インテリア配色に自信のない方でも扱いやすいですよ。
種類②豊かな自然を連想する【グリーン系】
癒し効果が高く、空間コーディネートでも重宝される色の一つがグリーンです。
沈静や安らぎ、平和を連想させるグリーンは、癒されるお部屋作りをする上で欠かせない色です。緑豊かな観葉植物を置くのもいいですし、ソファやラグ、クッションなどにグリーンをチョイスするのもいいでしょう。
グリーンは木製または木目の家具とも相性がいいので、さりげなく小物を配するだけでおしゃれ度がアップします。
種類③あたたかみを感じられる【ブラウン系】
木や土を連想させるブラウンには、ぬくもりや落ち着きなどの心理効果があります。
どっしりと構え、包み込んでくれるような安心感があるため、癒しを求める人に大変おすすめです。
木目は床材やテーブル、椅子など部屋のいたるところにあるものなので、インテリア配色に自信のない方でも扱いやすい色だと言えます。
先に紹介したアースカラーやグリーン系ともよくなじむ色なので、お部屋のメインカラーとしてチョイスするのもいいですね。
種類④優しさや愛情を象徴する【ピンク系】
色彩心理学では、ピンクには緊張をほぐしたり怒りを抑える効果があると考えられています。
優しさや愛情を象徴する色なので、柔和な気持ちで過ごしたい時に最適です。海外の病院や警察学校では、壁をピンクに塗ってそこで過ごす人のストレスを緩和する事例もあるほど。
可愛さや女性らしさを連想する色なので好みはありますが、もともとピンクが好きな方であればお部屋のメインカラーに選ぶのもいいでしょう。
種類⑤心を落ち着かせてくれる【ブルー系】
海や空を連想させるブルーは、自由で広大なイメージを持つ色です。
ブルーには興奮した気持ちや活発になっている体の機能を落ち着かせてくれる効果があります。心地よく眠りにつける色なので、寝室や書斎など心を落ち着かせたい空間に最適です。
日本では成人の3〜4割が不眠に悩まされていると言われており、睡眠の質を高めるには寝室に癒しの要素が求められます。
寝つきが悪い・眠りが浅いなど不眠症状がある方は、リラックスしたいお部屋にブルーを取り入れることをおすすめします。
癒される部屋作りに取り入れたいもの
色の効果以外で癒し効果を高めるには、次のものも積極的に取り入れましょう。
- 太陽光
- 自然素材のアイテム
- 観葉植物
- 照明
- 香り
それぞれ詳しく説明します。
①太陽光
癒されるお部屋を作るのにもっとも手軽なのが、室内に太陽光を取り入れることです。
日光浴をすると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが生成されます。セロトニンにはストレス解消や睡眠の質を高める効果があるので、疲れを癒し、心と体の健康を維持することができます。
ストレスや悩みがあると外出すら億劫になりますが、室内の日当たりがよければ自宅にいながら気分転換が可能です。
太陽光は時間もお金もかからないので、カーテンを全開にしたりレイアウトを変えたりするなどしてお部屋に太陽光をたっぷりと取り込みましょう。
②自然素材のアイテム
ぬくもりやあたたかみが感じられるお部屋には、自然素材で作られたアイテムが散りばめられていることが多いです。
天然木のテーブルや棚、籐(ラタン)のカゴ、麻のラグなどは比較的取り入れやすいアイテムです。自然素材のアイテム自体がアースカラーであるため、一つ置くだけでお部屋全体がナチュラルな雰囲気に変化します。
③観葉植物
インテリアは変えたいけどセンスに自信がないという方には、手軽に取り入れられる観葉植物をおすすめします。
観葉植物には見る人の心に安らぎを与える効果があります。疲れた時にぼんやり眺めるだけでストレスを軽減できるとも言われているのです。
植物自体が空気を清浄してくれるので、癒しだけでなく体の健康を保つ意味でも一定の効果が期待できるでしょう。
水やりの頻度が少なく済むものであれば手間も少ないですし、お部屋に緑があるだけでおしゃれな印象もアップします。
④照明
オレンジ色のやわらかい光には気持ちを落ち着かせる効果があります。
夜の深まりとともに照明を落とせば、副交感神経が優位になり心と体がリラックスした状態になります。
リビングや寝室には、光の強さを調節できる間接照明や卓上照明があるといいですよ。
⑤香り
好みの香りに包まれた空間もまた、癒しをもたらす大きな要素です。
疲れが溜まっている時やイライラしがちな時は、アロマやキャンドルなどの優しい香りが心を落ち着かせてくれます。
一般的にはラベンダーやカモミール、ゼラニウムなどがリラックス効果が高いと言われていますが、香りは体調や気分によって感じ方が大きく異なります。
香りで癒しを求める時は、好みの香りを2〜3種類用意するのがおすすめです。
アイテム以外にもこだわりたい!心地よい空間に必要な「温度と湿度」
癒されるお部屋作りを目指すなら、室温と湿度管理も徹底して行いましょう。
蒸し暑い、または寒くて乾燥しているお部屋は快適な空間とは言えません。窓を開けたり冷暖房を使うなどして、心地よいと感じる室温を保つことが大切です。
お部屋の風通しをよくするには、対角線上に風の通り道を作ってあげるのがポイントです。風水では風通しのいい場所に幸運が舞い込むとも言われています。
癒される部屋のインテリアコーディネート集
ここからは癒しの要素が詰まったお部屋のインテリアコーディネートを紹介します。
色の効果とコーディネートのポイントも解説するので、癒されるお部屋を作りたい方は参考にしてください。
①初心者さん向け!太陽光×観葉植物を使ったお手軽インテリア
癒されるお部屋に欠かせない太陽光と観葉植物を使ったインテリア。日当たりのいいお部屋にある植物が癒しの空間を演出しています。
窓際に観葉植物を置くだけなので、インテリア初心者さんでも真似しやすいコーディネートです。
②色と素材にこだわった優しい空間
ベージュとブラウンで統一された空間はあたたかさが感じられます。肌触りのいいクッションやラグが疲れた体を優しく包み込んでくれそうですね。
窓際にさりげなく置かれた観葉植物もポイントです。
③森林浴気分が楽しめるグリーン空間
森の中にいるような気分が楽しめるグリーンを基調とした空間。グリーンに対して派手な印象を持つ方は多いのですが、カーキのような深みのある色はブラウンやベージュとの相性がよく、インテリアでは扱いやすい部類に入ります。
画像のように外壁をグリーンにするのは上級者向けなので、最初はラグやクッション、観葉植物など占める面積が小さいポイントに配置するのがコツ。
④快眠へ誘うアースカラーと間接照明
一日の疲れを取り、ゆっくりと休む寝室には癒しの要素をたくさんつめこみましょう。アースカラーで統一されたこちらのコーディネートは、素材にもこだわりが感じられます。
間接照明のやわらかな光が副交感神経を優位にし、体を睡眠モードへ切り替えます。枕元にゆらぐキャンドルも癒しをもたらすアイテムの一つです。
⑤爽やかグリーン×愛らしいピンクの組み合わせ
メインカラーのホワイトと相性がいいピンクを使ったコーディネート例。優しいピンクが主役のインテリアはキュートな雰囲気が好きな方におすすめです。
観葉植物や小物のグリーンがアクセントとなり、癒しとセンスが両立した空間に仕上がっています。
癒される部屋作りのコツは「色」!色の効果を知ってリラックスできる空間を作ろう
ストレス社会に生きる私たちは、日々の生活にたくさんの癒しを求めています。
リビングや寝室が癒しで溢れていれば、不安定になりがちなメンタルも整います。疲れや不安を感じやすい方は、インテリアを工夫して自宅を癒しの空間に大変身させましょう。
インテリアで手軽に癒しを求めるなら、色彩心理学の知識を活用するのがおすすめです。本記事で紹介した色の効果を参考に、自分好みの癒し空間を作ってみてくださいね。