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インテリア配色

インテリア配色を学ぼう!おしゃれな空間作りでおさえるべき配色ルール

投稿日:2023年7月5日 | 最終更新日:2023年8月21日

おしゃれなお部屋を作ろうとする時、第一に考えたいのが色の組み合わせです。

インテリアの配色には基本があり、セオリーに沿って色を選ぶだけで普通のお部屋がセンスあふれる空間に大変身します。

「部屋の色合いがうまくまとまっていないかも…」
「インテリアに活用できる配色の基本が知りたい」

このようなお悩みや疑問を解消するため、本記事ではインテリアをよりおしゃれに見せるバランスの良い配色比率を紹介していきます。

インテリア配色の黄金比率は「70:25:5」

普通のお部屋をおしゃれな空間に変身させるには、インテリア配色の黄金比率を意識することが大切です。

色彩をコーディネートする際、配色は以下の割合が基本となります。

  • ベースカラー…70%
  • アソートカラー…25%
  • アクセントカラー…5%

この比率を意識するだけでモデルルームのような魅力的な空間を作れるのです。

ここからはベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの役割や選び方をより詳しく見ていきましょう。

配色の基本となる【ベースカラー】

インテリア配色の基本であり、もっとも占める割合の多い色をベースカラー(基調色)と呼びます。

ベースカラーは床や壁、天井など広範囲を占める色なので、インテリアでは主張の少ない色をチョイスするのがポイントです。

一般的にはホワイト・オフホワイト・ベージュ・アイボリー・グレーなどが合わせやすいとされています。同じ色でもお部屋の配色を上手にまとめるには「毎日見ても飽きない色」や「空間が広く見える色」を選ぶといいでしょう。

インテリアの主役となる【アソートカラー】

アソートカラー(従属色)はインテリアの主役となる色で、お部屋の印象を大きく左右します。

アソートカラーはソファ・カーテン・ラグマット・家具・建具など、比較的広めの箇所に配するのが基本です。その空間に入ってすぐ目に入る色なので、単なる色味だけでなく明るさや鮮やかさなど色を三次元的に考えるといいでしょう。

アソートカラーは1色のみにするのもいいですし、2種類の同系色でまとめるのもOKです。

おしゃれ感をアップする【アクセントカラー】

お部屋の空間をおしゃれに見せるには、全体の5%程度にアクセントカラー(強調色)を取り入れましょう。

配する面積が狭いアクセントカラーには、ベースカラーとアソートカラーを引き立てる役割があります。薄い色ややわらかい色は印象に残りにくいので、個性の強い色を選ぶのがおすすめです。

アクセントカラーは1色だけでなければいけないという決まりはありません。相性のいい色を2〜3色組み合わせるだけで一層おしゃれ度がアップしますよ。

初心者がおさえるべきインテリア配色のコツ

「おしゃれな部屋を作りたい。でもセンスに自信がない…」そんな方は、初心者さんでも失敗しないインテリア配色のコツをおさえましょう。

具体的なポイントは次の3つです。

  1. ベースカラーに無彩色を選ぶ
  2. 色のトーンを統一する
  3. アクセントカラーに個性的な色を選ぶ

ここからはそれぞれのコツを詳しく解説します。

コツ①ベースカラーに無彩色を選ぶ

インテリアや色彩に自信のない方は、ベースカラーに無彩色を選ぶのがおすすめです。

無彩色は白と黒を混ぜて作る色のことで、白・黒・灰色を指します。このうち白はどんなテイストにもなじみますし、色のトーン次第では灰色も扱いやすいでしょう。

ベースカラーが無彩色だとインテリア配色に失敗しにくく、アクセントカラーに好みの色を選びやすいメリットもあります。

占める割合の大きなベースカラーでは冒険はせず、シンプルに徹することを意識するといいですよ。

コツ②色のトーンを統一する

色には「色相・明度・彩度」の3つの属性があります。

色相色味の違い
明度色の明るさの度合い
彩度色の鮮やかさの度合い

このうち、明度と彩度が似ている色を組み合わせたものをトーン(色調)と言います。

たとえば彩度の高いビビットカラーで色のトーンを統一すると、お部屋は明るく元気な印象になります。

鮮やかなイエローとグリーンを使ったコーディネート例。色味は違いますが、トーンが統一されているので配色にまとまりがあります。

反対に、色のトーンを落とすと大人っぽく落ち着きのある印象に変わります。

彩度低め、明度はやや低めのグレイッシュトーンで統一したコーディネート例。暗すぎず明るすぎない色は日本人に好まれます。

このように、色のトーンを統一することでお部屋全体をまとまりのある印象に変えられます。色の組み合わせで迷った時は「トーンを揃える」ことを意識してみてくださいね。

コツ③アクセントカラーに個性的な色を選ぶ

インテリア配色の黄金比率では、アクセントカラーに何色を選ぶかが迷いどころです。

全体を同系色で統一し濃淡でアクセントをつけるのもいいですが、あえて個性的な色を選んでみるのもインテリアの楽しみ方の一つです。

ベースカラーに白や灰色などの無彩色を選ぶなら、アクセントカラーが派手でも問題ありません。

冒険はしたいけどセンスに自信がないという方は、ベースカラーとアクセントカラーを同系色で揃えるのもいいでしょう。具体的には薄いピンク×赤、水色×ネイビーといった組み合わせがおすすめです。

グリーン系コーディネート

こちらはアソートカラーとアクセントカラーをグリーン系統で揃えたコーディネート例です。鮮やかなグリーンは自然を連想させる色なので、木目との相性も抜群です。

コントラストの効いた配色がお好みであればブルー×オレンジ、イエロー×パープルといった反対色のコーディネートも素敵です。アクセントカラーに反対色を取り入れる場合は、トーンに気をつけて色を選ぶと失敗を防げますよ。

インテリアの黄金比率を意識したコーディネート例

インテリアコーディネート集

ここからはインテリア配色の黄金比率を意識したおしゃれなコーディネート例を紹介します。

例①シンプルなのにハイセンス!配色と素材にこだわった清潔感のあるお部屋

こちらはホワイトを基調としたシンプルな配色のお部屋です。清潔感があり、すっきりと軽やかな印象にまとめられています。

こちらのコーディネートではブリキのチェアがアクセントに。フラワーベースとして用いたバケツやチェストの取っ手など、同系統の素材がセンス引き立つ空間に仕上げています

例②子ども部屋におすすめな反対色同士のPOPなコーディネート

お子さんの想像力をかき立てるPOPでキュートなお部屋。ベースカラーにピンクを使うのは勇気がいりますが、派手な配色は子ども部屋だからこそできるコーディネートです。

複数の色が配されているのにまとまりがあるのは、くすみ系のカラーで統一されているから。カラフルなのにやかましくなく、お子さんの成長に合わせて長く楽しめるお部屋です。

例③ネイビーをベースカラーに選んだ落ち着きのある快眠空間

リラックス効果のあるネイビーは寝室に最適な色です。落ち着きのある空間が快眠へと誘います。

このコーディネートのポイントは、アクセントカラーに反対色のイエローをチョイスしていること。ネイビー自体が深みのある色なので、明るいイエローとうまく調和し絶妙なバランスを保っています。

例④自然の中にいるような心洗われるお部屋

Giovanni-Large-2-seater-Milano-chair

アースカラーでまとめた空間は、まるで自然の中にいるような気持ちにさせてくれます。窓の外に見える草木もインテリアとして楽しめる見事なコーディネート例です。

アースカラーでまとめる時は、パステルカラーやビビットカラーを使用しないのがコツ。大地や海、植物を連想させる色だけを配色するときれいにまとまります
※こちらのソファ(Giovanni Large 2 seater & Milano chair)は弊社提携英国家具メーカーよりお取り寄せ可能です。

例⑤清潔感を重視した海外風キッチン

海外映画のワンシーンに出てくるようなおしゃれなキッチンスペース。ホワイト×グレーの組み合わせはぼやけた印象になりがちですが、小物のブラックや照明が程よいアクセントになっています。

ホワイトやグレーはお部屋に奥行きを感じさせてくれるので、広さを重視したい方にもおすすめの色ですよ。

インテリア配色で困った時は色彩計画が得意な(株)COLOR HOUSEまでご相談ください

SNSや雑誌、モデルルームなどでおしゃれなお部屋をよく見ると、インテリア配色が70:25:5の黄金比率であることが多いです。

ハイセンスなお部屋は家具が魅力的なだけでなく、色彩バランスが優れています。個性的な色のインテリアがあっても、比率が絶妙なので全体で見た時におしゃれにまとまっているのです。

本記事では初心者さんでもできるインテリア配色のコツを紹介しました。おしゃれなお部屋作りをしたい方はぜひ参考にしてください。

「自分では難しい」「プロにお願いしたい」という方は、色彩計画が強みの(株)COLOR HOUSEまでお問い合わせください。お客様の好みやご要望に合わせたコーディネートをご提案させていただきます。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。