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床と家具の色から考えるインテリアコーディネート【画像あり】

投稿日:2024年5月5日 | 最終更新日:2024年5月24日

お部屋の印象を大きく左右する要素の一つに「床の色」があります。

床は空間の中で占める面積が大きい上に、簡単に変えられるものではありません。家具や家電の色との相性もあり、「床の色選びで失敗したくない」と考える方は多いのではないでしょうか?

弊社でも「床を何色にすべきか迷っている」「持っている家具と相性のいい色を選びたい」といったご相談が多く寄せられます。

そこで本記事では、インテリアのプロが床と家具のカラーコーディネートについて解説します。床の色選びでお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。

空間の印象を大きく左右する「床の色」

新築やリノベーションなどで理想の部屋づくりを一からスタートするにあたって、決めなければならないことの一つに「床の色」があります。

床はお部屋の印象を左右する要素の一つで、同じ間取りでも床の色次第では雰囲気が大きく違って見えます。

インテリア配色を考える時は、ベースカラー70%・アソートカラー・25%・アクセントカラー5%の黄金比率に当てはめた色選びをするのがセオリーです。

この黄金比率のうち、空間の中で占める割合が大きい床や壁、天井はベースカラーに分類されます。(選ぶ色次第ではアソートカラーにもなります)

ベースカラーはお部屋の基本となる色であり、一度決めると変更が難しいのが特徴です。

だからこそ、床の色選びは慎重に行うべきだと考えます。「部屋を広く見せたい」「持っている家具に合う色にしたい」などそれぞれ理想があるかと思いますので、そこから最適な色をチョイスしていきましょう。

床の色を決めよう!選び方のコツ

ここからはインテリアのプロが床の色選びのコツをご紹介します。

5つの考え方があるので、ご自身の理想を叶えるのにベストな方法を選んでみてください。

コツ1.ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーを考える

床の色選びで迷った時は、まずインテリア配色の黄金比率を考えてみてください。

色の種類割合特徴
ベースカラー70%ベーシックで飽きのこない色
アソートカラー25%インテリアの主役となる色
アクセントカラー5%ベースカラーとアソートカラーを引き立てる個性のある色

インテリア配色でもっとも大きな色はベースカラーと呼ばれ、ホワイトやアイボリーなどの飽きのこない色が推奨されます。

アソートカラーはインテリアの主役となる色であり、家具や建具、ソファ、カーテンなど比較的広めの箇所に配するのが基本です。床は選ぶ色次第でベースカラーとアソートカラーどちらにもなりうる部分です。

「◯◯色を使いたい」「色のバランスを重視したい」といった考えがある場合は、インテリア配色の黄金比率に基づいた色選びをするのがいいでしょう。

コツ2.家具の色との相性を考える

置きたい家具が決まっている場合は、家具と床色の相性を考えるのも一つの方法です。

家具の色がダークブラウンであれば、同じ系統の床色にすると違和感が出にくいです。家具と床色を同系色にした結果、お部屋がぼんやりして見えるならラグでアクセントをつけることもできます。

お気に入りの家具を目立たせるなら、家具よりも薄い床色を選ぶのもいいでしょう。

コツ3.好みのテイストに合う色を選ぶ

床の色選びで迷った時、参考になるのがSNSです。

インスタグラムにはインテリアのアイデアが多数投稿されています。自分好みのテイストを参考にすれば、失敗せずに理想のお部屋に近づけることができます。

インテリアに自信のない方は、SNSをチェックして好みのコーディネートを真似してみるといいですよ。

弊社代表のインスタグラムでは、インテリアやカラーコーディネートの事例を投稿しています。インテリアのヒントを探す参考にしてくださいね。

コツ4.部屋別or目的別に合う色を選ぶ

お部屋のコーディネートを一から考える時は、そのお部屋を誰が・どんな目的で使うかを考えてみましょう。

たとえば、1日でもっとも過ごす時間の長いリビングは落ち着きのある空間であることが理想です。色選びの観点で考えるなら、落ち着きのある色や開放感のある色が最適です。

子供が活発に動き回る子供部屋なら、傷や汚れが目立ちにくい色選びがいいでしょう。脱衣所やトイレなど清潔感を重視したい場所ではホワイト系が思い浮かびます。(ただし、ホワイトは汚れが目立つのでこまめなお掃除が必須です)

誰がメインで使うのか・どんな過ごし方をするのかを考えると、そのお部屋にあう床の色がイメージできるはずです。

コツ5.手入れのしやすさを考える

床の色はホコリや汚れの目立ちやすさにも影響を与えます。

一般的に、ホワイト系の床はホコリや汚れが目立ちやすいと言われています。毛の白いペットのいるご家庭は、ホワイト系よりも濃い床色の方が汚れが目立ちやすい傾向にあります。

汚れが目立つことで掃除のきっかけになるといういい側面もありますが、こまめな掃除が苦手な方は汚れの目立つ床色は避けた方がいいかもしれません。

【床の色別】インテリアコーディネート例

ここからは、床の色がお部屋をどのようなイメージに変化させるか写真付きでご紹介します。

1.ナチュラルな床色

画像引用:DAIKEN

こちらの床材は、大手住宅用建材メーカーDAIKEN(大建工業株式会社)の「ハピアフロア トレンドウッド柄(ミルキーオーカー)」です。ナチュラルな床色はお部屋を明るく見せてくれるメリットがあります。

比較的どんな色とも合わせやすく、空間全体が優しい雰囲気になる色です。

補足ですが、木質系の材料から作られる床板をフローリングといい、種類は「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2つに分けられます。それぞれの違いやメリット・デメリットについては以下の記事も参考にしてください。

2.ブラウンの床色

画像引用:Panasonic

ナチュラルとダークブラウンの中間色であり、ほどよい濃さが特徴のブラウン系の床です。主張が少なく、どんな家具とも合わせやすいので、迷った時の第一選択肢になる色です。

ブラウンの床はナチュラル系の色よりもホコリが目立ちにくいメリットがあります。人気のヴィンテージテイストとの相性も抜群ですよ。

3.ダークブラウンの床色

画像引用:DAIKEN

こちらの床材は、DAIKENの「ハピアフロア ベーシック柄(マロンブラウン)」です。床材に濃い色を選ぶとお部屋がグッと落ち着きのある印象になり、ムードのある空間を作れます。

ダークブラウンの床色は、同じく色の濃い家具との相性が抜群です。「部屋が暗く見えそう」「ぼんやりした印象になるのでは?」など難しい色だと思われがちですが、ラグやクッション、小物類の色を工夫すればまったく問題ありません。

インテリア配色の黄金比率に基づいて色を散りばめると、メリハリのあるおしゃれな空間に大変身しますよ。

4.グレーの床色

画像引用:LIXIL

近年人気を集めているのがグレーの床色です。どんな家具とも合わせやすく、実はインテリア初心者さんにもおすすめの色なんですよ。

ホワイトやブラックと合わせれば落ち着きのある印象に。木目やグリーンと合わせるとあたたかみの感じられるお部屋に仕上がります。モダンやホテルライク、ヴィンテージ、アジアンなど無限の可能性を秘めた色と言っても過言ではありません。

画像ではLIXILの「ラシッサ Dフロア ライトクレイ調」の床材を使用しています。

5.ホワイトな床色

画像引用:DAIKEN

ホワイト系の床色はエレガントな印象を与えてくれます。清潔感や開放感があり、海外のお家やホテルライクな雰囲気があります。

家具やインテリアをホワイト系で統一するとすっきりとおしゃれな印象に。どんな色とも合うので、インテリアを自由自在に楽しむことができるでしょう。

6.グリーンの床色

画像引用:DAIKEN

和の雰囲気を出したいお部屋にはグリーンの床色をチョイスしてみてはいかがでしょうか。

こちらはDAIKENの「ダイケン健やかおもて 穂波 (01新銀白色×銀白色×若草色)」という商品です。汚れがつきにくく耐久性が高い和紙畳で、本格的な畳の雰囲気を味わうことができます。

畳は肌触りがよく、癒しや快適さが感じられる日本ならではの文化です。近年はリビングの一角に小上がりを作り、和モダンな空間に畳を採用する方が増えています。

床の色で迷ったらプロに相談!インテリアコーディネートのご相談は株式会社COLORHOUSEまで

フローリングの種類 樹種

お部屋の中で占める割合の大きい床は、その空間の印象を大きく左右する要素の一つです。

色の選択肢自体はそれほど多くありませんが、じっくりと色選びをすることでお部屋をより一層理想的な空間に変身させることができます。

なんとなく選ぶよりも、家具の色との相性やお手入れのしやすさなどを考えた上で最適な色を選んでくださいね。

株式会社COLORHOUSEは住宅の設計やデザイン、インテリアコーディネートを行うインテリアデザインオフィスです。色彩計画を強みとし、一人ひとりのご要望に合ったコーディネートをご提案いたします。

「床の色選びで迷っている」「お部屋をトータルコーディネートしてほしい」といったご要望があればお気軽にお問い合わせくださいね。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。