
新築マイホームに必要な設備と不必要な設備
「新築する」と決めると、夢のマイホームを実現するためにあれもこれもと興味がでて、予算がジリジリ上がっていくという話をよく耳にします。
そこで今回のブログでは、「設備」に注目して、予算内でおさめるための「必要な設備」と「不必要な設備」を考えてみたいと思います。
ただし、設備は「住まう方のライフスタイルや好みに合わせて選んでいく」というのが自然なので、以下の記事については参考程度にしてくださいね。
インテリアコーディネーターが考える「新築に必要な設備3選」
①衣類乾燥機
共働きのご家庭は、なるべく家事を効率よく済ませたいものです。
干すという手間や天気を気にするわずらしさがなくなり、洗濯の効率化を図ってくれるのが「衣類乾燥機」の存在ではないでしょうか。
近年では、花粉やPM2.5など大気汚染物質で健康面が心配されていますが、室内で洗濯物を乾かしてしまえば、その心配もなくなりますね。
中でもおすすめの衣類乾燥機は、リンナイの「乾太くん」で、乾燥時間が短く仕上がりが良いのがポイントです。
②コンセント
インテリアを損なわない位置を考慮しつつ、コンセントの数を多めに用意することに賛成です。
新居で生活が始まると、「ここにもコンセントをつけておけばよかった…」という話は本当によくあることです。
打ち合わせの段階の図面上で、コンセント計画をするのことは非常に難しいと思いますが、何度も未来の生活シミュレーションをたててみて、「ちょっと多いかな?」と思うぐらいの数を設置したほうが、便利になるかもしれません。
③パントリー
パントリーとは、キッチンに隣接した収納スペースのことです。
食品類や滅多に使わない調理家電などを収納できるスペースの上、食器棚に収まらない食器や置き場所に困る小物類も収納しておくことができます。
とても便利に使える場所なので、是非計画に取り入れてほしいスペースです。
仕様は、ウォークインタイプと棚だけのタイプの2種類が考えられますが、個人的には後者をお勧めしたいです。
収納の為の床面積と居住の為の床面積を比べたとき、居住空間の方が大切に思うことから、できるだけ広い住空間を確保できる棚タイプの方がいいと思っています。
どちらにしても大量な収納を確保することができるので、スッキリと整理されたキッチンが実現されることは間違いないでしょう。
インテリアコーディネーターが考える「新築に不必要な設備3選」
①浴室のあれこれ
癒しの部屋である浴室には、様々な快適機能が提案されているものがあります。
中でも、これは要らないんじゃない?と思うものをあげてみましょう。
- 浴室テレビ
最近は、スマホを浴室に持ち込んでいる方が多いようです。
また、テレビを見るなら、座り心地の良いリビングソファに座って見る方が、快適なのではないでしょうか。
- ミストサウナ・うたせ湯
風呂好きには魅力的な機能ですが、毎回必要かつ使用する機能でしょうか。
電気代がかかったり故障になる可能性も大きいことから、余分なものはつけないことをお勧めしたいです。
- ラック・棚
水回りの掃除は手間がかかります。
なるべくものがない方が、カビの発生も防げるし何より掃除の手間が省けるでしょう。
- 浴室暖房乾燥機
先にご紹介した衣類乾燥機があれば、浴室の乾燥機は必要ありません。
冬場の一番風呂は浴室がかなり冷えていますので、特に高齢者には、暖房機があると体に優しいかもしれません。
が、入浴し始めるとすぐに暖まってきますので、さほど心配することではないのではないでしょうか。
むしろ、脱衣室に暖房機を置いて、部屋を暖めた方が良いと思います。
②床下収納
床下収納は、どこに設置するかがポイントになります。
腰をかがめて開閉して使用する際に、何かに干渉してしまうことがあれば、途端に使えなくなるからです。
ストレスなく使用できる場所を選んで、設置する必要があります。
また、湿度や温度変化の影響を受けやすい場所でもあるため、缶詰などの保存食やお酒など、なるべく腐りにくいものにしなければいけない、という風に入れるものを考えなければいけません。
住宅の仕様によっては、点検のために床下収納が必要となる場合もありますが、要る要らないを選択できるのであれば、不必要としてもいいと思います。
③食器洗い乾燥機
食洗機は、意見が大きく分かれる設備ですね。
家事の負担を考えると、採用したくなる気持ちはよく理解できます。
なぜなら、私事ですが、食洗機なし→食洗機購入→食洗機撤去→現在なし、という経験を持っているからです(笑)
汚れたまま放置しておくのが嫌、音が気になる、電気代がかかる、時間がかかる、収納場所が減る(ビルトイン食洗機の場合)、食洗機対応ではない食器が好み、という理由から、結局自分で洗うようになりました(笑)
共働きのご家庭は効率の良い設備かもしれませんが、食洗器をオプションで付ける場合は費用対効果をよく考えて、不必要を検討されることをおすすめします。
まとめ
予算は限られていると思います。
その中で、何を優先させればいいのかを迷った時は
- 毎日使うものでないなら見送りがベター
- 憧れだけで設置しない
- 複雑な設備ほど壊れやすい
- 光熱費がかかる
といったことを思い出して検討してみてください。
新築時には、上記を参考にして必要・不必要な設備をよく吟味して、コスト削減を試みましょう。
夢の新築住宅には、あれもこれも備えたくなってしまい、ついつい財布のヒモが緩みがちです。
後付けできるものもありますので、本当に必要なものをよく考えて、決して話に流されないように気を付けましょう。