
新築マンションの「カラーセレクト」から理想のインテリアに近づける方法
新築分譲マンションは、「カラーセレクト」と呼ばれる無償のオプションがあります。
「カラーセレクト」とは、数種類(通常3~4種類)のカラーバリエーションの中から、建具・フローリング・洗面/トイレの扉と床・玄関土間・壁紙など、自分の好みの色を無償で選ぶことができるオプションのことです。
それらはグルーピングされており、1つの建具色(orフローリング色)を選ぶと、それにマッチしたフローリング色(or建具色)・洗面/トイレの扉と床色・玄関土間色・壁紙色がセットになっています。
「カラーセレクト」は、数色のカラーバリエーションの中から、好みのカラーを選択できるという愉しみを感じながらも、悩まずに決定される方はほとんどおられないと言っても過言ではありません。
そこで、「カラーセレクト」を悩まず、かつ理想のインテリアに近づけるコツについて、ご紹介いたしましょう。
「カラーセレクト」の下準備
「カラーセレクト」が慎重になってしまうのは
- インテリアイメージの基本となるし洋服のように簡単に取り換えができない
- 部屋を立体的に想像するのが難しくイメージし辛い
- そもそも色のことがよくわからない
などが考えられ、特に、「新築なので失敗したくない」というプレッシャーが大きく働いているのではないでしょうか。
これらのプレッシャーをなるべく小さくする為に、「カラーセレクト」前に是非しておくべき作業があります。
それは、「自分の理想とするインテリは何かをブレなくなるまで追求する」ことです。
例えば
- ナチュラル、ラグジュアリー、クラシック、北欧 などインテリアイメージ
- 暖色が好き、モノトーンが好き、カラフルが好き など色や色調の好み
- 持っている家具と合わせたい、広く見せたい、飽きがこないようにしたい などのこだわり
など、自分たちが「癒されるもの」「惹かれるもの」「好きなもの」「理想」は何なのかを「知る」ことが重要になります。
雑誌やインターネットなどで簡単に閲覧することができるので、できるだけたくさんの施工例や写真・イラストを見て、どれが自分の興味を引くのかを追求してみてください。
理想のイメージに迷ったら
初めて家を購入するときは、兎角「理想のイメージ」がブレやすい傾向にあります。
新築への夢が一杯なので、あれもいい!これも素敵!というふうに目移りしてしまうでしょう。
人は新鮮なものに移り気になっていく傾向があるので、見れば見るほどあれもこれもと範囲を広げてしまいがちです。
結局、何がいいのかわからなくなった、という方に沢山お会いしてきました。
そういう時は、一番最初に心惹かれたものに戻ることです。
それが、たとえ小さなキーワード、例えば
- この色が好き
- この窓が好き
- この景色が好き
のような断片的なものでも大丈夫です。
迷ったとしても、本当に好きなものは、最初に心惹かれたものにほぼ間違いありません。
とにかく、「自分が何に興味があるのかを知る」ことが大切なのです。
インテリアコーディネータを活用しよう
「自分のイメージ」「自分が好きなもの」がしっかり追求できると「カラーセレクト」に迷いはなくなります。
「自分のイメージ」「自分が好きなもの」に映える色を選ぶといい訳です。
もし、「映える色」がわからない場合は、インテリアコーディネーターを活用しましょう。
「カラーセレクト」オプションは、専任のインテリコーディネーターが担当することがほとんどなので、もしわからない場合でも、自分の追求したものを伝えると的確なアドバイスがもらえるでしょう。
インテリアコーディネーターは、インテリアのプロフェッショナルなので、具体化していない自分のイメージを伝えるだけでも、理想に近づくよう導いてくれるので安心です。
「カラーセレクト」は、理想のインテリアに近づける初歩のコーディネートです。
色選びを失敗しないようにする為に、「自分イメージ」「自分が好きなもの」を追求ししっかり持つことを心がけましょう
マンションモデルルームでの注意点
打ち合わせをするモデルルームには、「カラーセレクト」コーナーがあり、実際のサンプルが展示されています。
建具は原寸で展示されているし、フローリングはそれより小さい面積で床上に置かれていることが多いでしょう。
大きなサイズで展示されてる建具の色が一番に目に入ってくるので、建具色でメインカラーを決めてしまいがちですが、実際の部屋はフローリングの面積の方が広いので、フローリング色の影響の方が強くなります。
建具色ばかりに気を取られないよう、気を付けて選びましょう。
また、色は小さいサンプルで見るより、大きい面積で見る方が色の持つイメージが強くなります。(専門用語で「面積効果」と言います)
つまり派手な色はより派手に感じ、地味な色はより地味に感じるということです。
例えば、一番白いフローリングは、サンプルで見るより施工することでもっと白く明るく感じるし、一番暗いフローリングはもっと濃く暗く感じますので、ここの点も気をつけてください。
まとめ
「カラーセレクト」が決まると、次のステップのコーディネートであるインテリア商材(家具・カーテン・照明やその他小物類)もサクサク決まり、理想のインテリアに一段と近づいていきます。
このように、「カラーセレクト」はインテリアコーディネートの方向性を決定する、初歩のコーディネートとなります。
是非、沢山の情報を取り入れて、自分の方向性を見極めてください。
株式会社COLORHOUSEに所属するインテリアコーディネーター達も、「カラーセレクト」のお手伝いをさせていただく機会があります。
お困りの際には、ベテランコーディネーター達が的確なアドバイスをさせていただき、コーディネートの提案をしています。