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ガスコンロとIHはどちらがいい?性能や光熱費、使い勝手を徹底比較

投稿日:2024年8月2日 | 最終更新日:2024年8月2日

新築やリフォーム、引っ越しなどのタイミングで「ガスコンロとIHはどちらにすべきか?」と悩む方は多いことと思います。

お客様の家づくりに携わる者としてお伝えできるのは、重視するものによって答えは異なるということです。どちらにもメリットとデメリットがあるので、その両方を知った上で最適なものを選んでほしいと考えます。

ガスコンロとIHはどちらにすべきか?とお悩みの方のため、本記事ではそれぞれのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。

建築士とインテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーという立場で多角的にお伝えするので、快適な住まいづくりを目指す方はぜひ参考にしてください。

【ガスコンロ vs IH】結局のところどちらがいいの?

ガスコンロとIHはどちらがいいのか?という問いに対して、個人的に正解はないと思っています。

なぜなら、料理へのこだわりや頻度、重視するものによってその答えは一人ひとり異なるからです。

私事をお話すると、結婚当初はガスコンロを使用していましたが、その後IHに変更し、今はまたガスコンロに戻しています。期間で見ると、ガスコンロの使用歴が一番長いです。

どちらも使ってみて、私は最終的にガスコンロを選びました。使い勝手やお手入れのしやすさなどを総合的に比較し、自分の生活や求めるものを叶えるのがガスコンロだったと結論づけています。

どちらか一方だけが優れていると評価するのが難しい問いであることをご理解いただいた上で、自分にとってベストな選択をしてほしいと思っています。

どちらも使ったことがある立場として助言するならば、決め方のヒントとなるのは性能と費用、メンテナンスの3つのポイントです。ここからはそれぞれのポイントを詳しく解説していきます。

比較ポイント1:性能

ガスコンロとIHを比較する上で、一番に知っておきたいのが性能(火力)です。

個人的に、微妙な火力調整をしやすいのはどちらかと聞かれれば、ガスコンロに軍配が上がると感じています。IHはぱっと見で火力がわかりにくいので、慣れるまでは火力調整が難しかったと記憶しているからです。

たまごをふわとろに焼くのも炒めものをするのも、火力の大きいガスコンロの方が有利です。今ではご飯を炊くのもトーストを焼くのもガスコンロを使いますが、本当に美味しく作ることができます。

IHも性能がかなり上がっているので、実のところ火力はガスコンロと大差がありません。しかし、火力が目で見てわかるという点は、料理を作る上で重要なポイントです。

性能面におけるガスコンロのメリット・デメリット

メリット

  • 火力調整が即座に反映される
  • 電気に依存しないため停電時でも調理を続けられる
  • 調理器具の材質を選ばない

デメリット

  • 直火を使用するため火傷や火災のリスクが高くなる
  • 熱効率が低いためキッチンが暑くなりやすい

性能面におけるHIのメリット・デメリット

メリット

  • エネルギー効率が高くキッチンが暑くなりにくい
  • 火傷や火災のリスクが低い

デメリット

  • IH対応の調理器具しか使えない
  • 停電時には使用できない

比較ポイント2:費用

一般的に、光熱費はガスコンロの方が安い傾向にあると言われています。

中でも都市ガスはもっとも安く、費用面を重視したい方には「都市ガスを使用したガスコンロ」をおすすめします。

ただし、太陽光発電の設備があればIHの方が安くなる可能性もあるので、まずはガスの種類や発電設備の有無を確認するのがいいでしょう。

本体費用についてはガスコンロは7〜8万円程度から、IHは15万円以上するのが相場ですが、ハイグレードなものを選べば大差はありません。

費用面におけるガスコンロのメリット・デメリット

メリット

  • 初期費用が安く手軽に導入しやすい
  • IHに比べると部品の交換や修理が安い
  • ガス料金が安定しているため予算管理がしやすい

デメリット

  • 地域によってガス代が異なる
  • ガス漏れや火災防止などの安全対策に追加費用がかかることがある

費用面におけるHIのメリット・デメリット

メリット

  • 契約する電力会社やプランによってはガスコンロよりも低くなることがある
  • 部品の交換や修理の頻度が少なくメンテナンスコストが抑えられる

デメリット

  • 初期費用が高額になりやすい
  • IH対応の調理器具を揃えるのにコストがかかる

比較ポイント3:お手入れのしやすさ

ガスコンロとIHを比較する上で、多くの方が重視するポイントの一つにお手入れのしやすさがあげられます。

ガスコンロはゴツゴツと歪な形をしているため、窪みに食材が落ちてしまうと掃除に手間がかかります。ふきこぼしてしまった時は五徳を外して洗わなければならず、お手入れが決して楽だとは言えません。

その点IHはフラットな表面をさっと拭くだけなので、お手入れに手間も時間もかかりません。面倒なキッチンリセットも、IHにすることで大幅な時間短縮が可能となるでしょう。

メンテナンス面におけるガスコンロのメリット・デメリット

メリット

  • 修理が比較的簡単でパーツも手に入りやすいため、急なトラブルも対応しやすい
  • バーナーやグリルを日常的に掃除すれば長期間にわたり使用できる

デメリット

  • バーナーやグリル部分の清掃に手間がかかる
  • ガス漏れ予防のための定期的な点検やメンテナンスが必要
  • グリルや換気フィルターの定期交換が必要

メンテナンス面におけるIHのメリット・デメリット

メリット

  • ガラストップがフラットなので掃除が簡単
  • グリルや換気フィルターの交換が不要
  • 構造がシンプルなので故障やトラブルが少ない

デメリット

  • 自分で修理するのが難しい
  • 内部の電気部品が劣化すると交換が必要になる

コンロ幅60㎝・75㎝の違い

ガスコンロとIHのコンロ幅は、どちらも60cmと75cmの2種類あります。

コンロ幅を60cmにすると、コンロ部分の天板は狭くなりますがキッチンの調理スペースは広く確保でき、調理や配膳がしやすいメリットがあります。

デメリットとしては、コンロに大きい鍋を置くと鍋同士が干渉し合い、鍋をコンロの中心に置けない可能性があるのが難点です。調理中の鍋を一時的に休ませておきたい時は鍋敷きを用意して、その上で休ませなければいけません。

対して、75cmのコンロ幅であれば鍋同士が干渉することはほとんどなく、天板の上に鍋を置いておくことも可能です。

ただし、キッチンの幅自体を広くとらなければ調理スペースは狭くなってしまうので、大家族や来客時などの盛り付けは少し不便に感じるかもしれません。

ガスコンロとIHに関するよくある質問

FAQ

最後に、ガスコンロとIHに関するよくある質問をまとめました。

Q.ガスコンロからIHに交換することはできる?

可能です。

ガスコンロからIHへの交換には、電気容量の確認や専用コンセントの設置などの電気工事が必要になる場合があります。

IHからガスコンロへの交換も可能ですが、どちらも電気やガス配管の設置、排気設備の確認が必要となるため、専門業者へ依頼してください。

Q.賃貸に住むならガスコンロとIHはどちらがおすすめ?

料理好きの方にはガスコンロを、お手入れのしやすさを重視する方にはIHをおすすめします。

IHは火災やガス漏れのリスクが少なく、安全性が高いため安心して使用できます。一人暮らしなら卓上タイプが便利で、掃除やメンテナンスの手間が少ない点も魅力です。

ただし、IHは調理器具が限定されるため、これまでガスコンロを使っていた方は鍋やフライパンを買い換えなければならない可能性があります。

まとめ

ガスコンロとIHどちらにすべきか迷った時は、性能や費用、メンテナンスの面で両者を比較することが大切です。

どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分が何を重視したいか考えながら最適なものを選んでください。

株式会社COLORHOUSEでは、各家庭のライフスタイルに合わせてどちらが適しているかご案内させていただきます。

オリジナルキッチンの造作や英国製キッチンの輸入&施工などに対応しているので、新築やキッチンのリフォームの予定がある方はお気軽にお問い合わせください。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。