BLOG

インテリアと生活に関するお役立ちブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 家具・アイテム
  4. 造作家具とは?4つのメリットと2つのデメリットも解説します
造作家具

造作家具とは?4つのメリットと2つのデメリットも解説します

投稿日:2021年6月12日 | 最終更新日:2021年6月12日

「造作家具」とは、ショップで販売されているような既製家具とは違い、設置したい場所のサイズや目的に合わせて壁・床・天井に直に造り付ける家具のことを言います。(※既製家具の中には、サイズや素材・色を指定して作るオーダー家具もあります)

造作家具は、大工さんがその場で造ってくれるものや、造作家具屋さんが予め工場で製作して現場で組み立て設置をしてくれるものがあります。

依頼する人気の高い造作家具は、TVボードやカップボードなど収納ができるのものが多いようです。

その他には、テーブル・ソファ・ベッドといった大型家具や、洗面台やキッチンなど水廻り家具も製作依頼することが可能です。

「収納家具」の中には、「システム収納」と呼ばれる家具もありますが、これは既製の収納ボックスを組み合わせて壁・天井に固定していくもので、「造作家具」とは少し異なります。

「造作家具」を検討されている方の為に、大工さんと家具屋さんが家具造りをする違いや、メリットデメリットを比較してみましょう。

「大工工事」と「造作家具屋工事」の違い

大工さんに依頼できる家具工事は、オープン収納棚(扉のない収納棚)のようなシンプルな家具がよいでしょう。

基本的に、大工さんは現場だけの仕事になりますので、現場という限られた環境の中では、できる作業が限られてくるからです。

運搬・設置費が抑えることができる、というメリットは魅力的ですね。

一方、造作家具屋工事は大工工事よりも手の凝った家具を製作することが可能です。

デザイン・素材・色の選択は豊富で、オリジナル性の高い家具を作ることが可能ですが、複雑な家具になればなるほど納期がかかりますので、注意が必要です。

造作家具のメリット

①デッドスペースをつくらない

最大のメリットは、スペースに合わせたサイズで家具を製作することで無駄なスペースが生まれないことです。

例えば、壁沿いに既製家具のTVボードを置いた時、TVボードの両端から壁まで数十㎝のデッドスペースができてしまう、という経験がありませんか?

造作家具だと、そのスペースを余すことなく使って、収納棚やPC作業ができるようなデスク、あるいは洋酒&グラスを入れる飾り棚などにアレンジすることができます。

家の一部のような感覚の家具なので、部屋をすっきりと広く見せる効果も期待できます。

②統一感のある部屋になる

デザインや素材・色など、部屋のイメージと自分の好みに合わせることができるので、空間に統一感が生まれます。

家具には照明をつけることもできるので、間接照明として機能させれば、よりデザイン性の高い部屋になるでしょう。

③地震に強い

造作家具は、床・壁・天井などに完全に固定されている為、地震の時でも倒れてくる心配がありません。

見た目が悪い「耐震用の突っ張り棒」を設置する必要がないので、インテリア的にもうれしいですね。

④埃がたまりにくい

例えば、本棚や食器棚ような背の高い既製家具を設置した場合、天井との間に微妙に隙間ができてしまうことが多いですね。

一般的な女性の身長では、その隙間まで手が届かないので、普段のお掃除の範囲から遠ざかってしまう傾向にあるのではないでしょうか。

結果、埃がたまってしまいます。

埃は、衛生的にも避けたいし、だからと言ってお掃除するのも面倒臭いのではないでしょうか。

サイズピッタリの造作家具は、そういったストレスからも解放されるでしょう。

造作家具のデメリット

①時間と費用がかかる

完全なオーダー家具になるので、納品までに時間がかかります。

理想の家具を造るわけですから、打合せにも時間がかかりますし、また製作する時間も必要になります。

また、使う素材や仕様によって、コスト面も変わってきます。

例えば、仕上げをシート貼りにするのか塗装するのかでコストは随分変わってくるので、打ち合わせが進んでいくうちに、理想と現実のギャップに悩まれる方も少なくありません。

②家具移動ができない

造作家具は、床・壁・天井などに固定する為、基本移動はできないと思っていただいた方がいいでしょう。

その為、造作家具の計画は慎重に検討することをお勧めします。

ライフステージに合わせて部屋の使い方を変えたい場合などは、可動式の家具にするなど、フレキシブル性を持たせる家具計画もよいのではないでしょうか。

まとめ

造作家具は、サンプルや図面を使って打ち合わせを進めていくので、現物を見ることができません。

「思っていたのと違う!」といったことがないように、設計に携わる専門家と充分相談しながら決めていきましょう。

納得いく家具を造るには、ご自身でしっかりイメージを持つことも重要だと思います。

ご自身のイメージと専門家の知識がかみ合い発展していくことで、素敵な空間が生まれることと思います。

家の一部のような感覚の造作家具は、家と共に長い期間使い続けるものです。

価格に見合う価値があるのかを、見極める事も大切だと思います。

関連記事

プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。