
どうしたらなれるの?インテリアデザイナーとして活躍するには
みなさんは、インテリアデザイナーという職業にどんなイメージを思い浮かべますか。
聞いたことはあっても、具体的にどのような仕事をしているのか、またどうしたらインテリアデザイナーの職に就くことができるのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
意外と知られていないインテリアデザイナーのなり方について、これからご紹介します。
インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの違い
インテリアデザイナーと近い職種として、インテリアコーディネーターというものがあります。
両者の違いとしては、インテリアデザイナーがなにもない空間から内部の構成や装飾などのデザインを生み出していくという内容に対して、インテリアコーディネーターは既存の製品を組み合わせることによって空間を作り出していくという職業です。
インテリアコーディネーターのなかにはデザイナーとしての職務を兼任している方もいますが、インテリアデザイナーの方がより詳しく建築知識を把握しておく必要があるため、少し敷居は高くなります。
コーディネーターによってはそれぞれ依頼できる案件が変わってくることがあるでしょう。
詳しくは以下の記事もご覧ください。
「インテリアが好き」なら資格なしでもなれる
「デザイナー」と聞くと資格を取得した上で事業を展開していく、というイメージがあるかもしれませんが、実はインテリアデザイナーになるために必須の資格というものはありません。
インテリアコーディネーターとして活躍するAさんの場合、大学や専門学校で建築を学んだ経験がなく、コーディネーターを目指すようになったのは35歳のときでした。
当時持っていた資格は「カラーコーディネーター」のみで、「年齢のわりに実務経験がない」と敬遠されるようになってしまいました。
そこで、「インテリアの何をしたいか」を熟考して、経験を与えてくれる機会を粘り強く探し続けました。
顧客からの信頼を獲得するために二級建築士、インテリアコーディネーターの資格取得に挑戦し、その後合格、現在は「女性・母親・主婦・ワーキングウーマンの視点」×「インテリア好き」が大きな強みになっているそうです。
インテリアデザイナーの武器になる資格
前述のとおり、インテリアデザイナーに必須の資格というものはありません。
しかし、顧客からの信頼を得るためには、やはりある程度の実績と資格を持っていた方が良いでしょう。
そこで、ここからは取得しておくと役立つ資格をご紹介します。
「建築士」(一級建築士、二級建築士、木造建築士)は鬼に金棒
まずは、建造物の設計や工事監理を目的とした国家資格である「建築士」です。
一級建築士はもっとも資格取得の難易度が高いぶん、さまざまな建造物の設計が可能になります。
住宅からスタジアムまで幅広く担当することができるでしょう。
二級建築士はおもに住宅を設計するための資格で、一級建築士よりも受験資格は緩めです。
木造建築士はその名の通り木造建築物の設計ができる建築士です。
受験資格は二級建築士と同等です。
これらの資格は建造物の設計が可能になるということで、インテリアデザイナーとして大きな戦力になります。
「インテリアコーディネーター」は人気資格
インテリアコーディネーターには資格があります。
インテリア産業協会が認定する資格で、住宅から内部のインテリアの商品まで幅広い知識と技術をもとに、住みよいインテリアを企画提案するスペシャリストです。
こちらは国家資格ではありませんが、インテリア産業協会は経済産業省が管轄しているため、認知度が高く人気の高い資格となっています。
「カラーコーディネーター」「福祉住環境コーディネーター」あればなおよし
「カラーコーディネーター」は色彩や配色の提案、インテリアや服飾のコーディネートや商品開発を行う、色を効果的にビジネスのなかで役立てる職業です。
「福祉住環境コーディネーター」は、高齢者や障がいを持つ方のためによりよい環境の整備を行うことを目的とした資格です。
どちらも取得しておくことで、受けられるクライアントの幅が広がりますね。
「CAD」「イラストレーター」の技術は役立つ
コンピュータを用いて設計ができる支援ツールのことを「CAD」と呼びます。
「イラストレーター」はイラストを描いてクライアントに提供することが主な仕事内容ですが、パースのとり方や色の使い方など、インテリアデザインに取り入れられる内容も多いです。
IT業界が活性化している昨今、PCを駆使したスキルを習得しておくのも良い選択でしょう。
インテリアデザイナーは個性と感性が際立つ仕事
このように資格を取得することによって得られる恩恵は大きいですが、インテリアデザイナーとして何よりも大事なことはその人自身のセンスが直接反映されるということです。
資格取得に奔走するだけではなく、いかに他とは違うオリジナリティを出せるかということが鍵になります。
センスは感動するものに触れれば触れるほど磨かれる
センスを磨くとひとことで言っても難しいかもしれませんが、一番の近道は自分をよく知ることです。
さまざまな物事を見つめたときに、どのようなことを思ったのか、どのように感じたのか。
そこでもし感動したとき、要因は何だったのか。自分が感動したポイントを導き出して、たくさんの感動するものに触れたときに、自分だけのオリジナルのセンスが生み出されていくのです。
空間デザインは住居?オフィス?商空間?どれが得意なのか知ろう
「自分のことを知ること」と前項でも記しましたが、自分は何が得意で、どんな強みを持っているのかということを把握しておくことも大事です。
さまざまなインテリアデザインのテーマの中から、自分にとっての強みを活かすことで、さらに個性を発揮することができるでしょう。
まとめ
インテリアデザイナーとして活躍していくための手順を、簡潔に解説してきました。
インテリア関係に進みたい、と思われている方々の参考になれば幸いです。
株式会社COLORHOUSEでは、プロフェッショナルのインテリアコーディネーターとインテリアデザイナーを登録制で運営しております。
インテリアコーディネーターとして自立したい、とご興味のある方はご相談くださいね。