
リビング用加湿器はどこに置く?効果を高める置き場所と最新のおすすめ加湿器をご紹介
投稿日:2025年3月24日 | 最終更新日:2025年5月26日
乾燥対策に欠かせない加湿器は、加湿方式や置き場所によって加湿レベルが大きく異なります。
部屋の広さに合うサイズを選び、適切な場所に設置することで加湿力を最大限に高めることができます。リビングのように広く人の集まる場所には、性能はもちろん見た目や静音にもこだわりたいですよね。
そこで本記事では、リビングに設置する加湿器の選び方や置き場所について解説します。加湿方式やおすすめ商品もご紹介するので、加湿器選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
まず知っておきたい加湿器の種類【加湿方式別】

加湿器は、加湿方式別にハイブリッド式・気化式・超音波式・スチーム式の4タイプに分けられます。
ハイブリッド式 | 気化式 | 超音波式 | スチーム式 | |
---|---|---|---|---|
特徴 | 水を含んだフィルターに風または温風を当てて加湿 | 水を含んだフィルターに風を当てて加湿 | 水を細かく振動させてミスト状にし、空気中に噴射して加熱 | 水をヒーターで加熱し、水蒸気にして加熱 |
加湿範囲 | ◎部屋全体 | ◎部屋全体 | △本体周辺 | △本体周辺 |
運転音 | ◯やや静か | △やや大きい | ◎静か | △やや大きい |
消費電力 | ◯やや少ない | ◎少ない | ◎少ない | △やや多い |
手入れ | ◯普通 | △しづらい | △しづらい | ◎しやすい |
給水 | ◎しやすい | ◎しやすい | △しづらい | △しづらい |
リビングのように広い空間は、加湿範囲が広いハイブリッド式や気化式の加湿器が適しています。給水もしやすいので、毎日フル稼働させたい場合はハイブリッド式か気化式が第一選択肢となります。
お手入れのしやすさを重視するなら、スチーム式もおすすめです。スチーム式は加湿範囲があまり広くないので、加湿力に不安がある場合は複数台設置した方がいいかも知れません。
ヒーターやフィルターを搭載するハイブリッド式は、その他の加湿方式に比べて本体価格が高くなる傾向にあります。また、過度な加湿はカビやダニの原因になるため、リビングの広さに合った加湿力を持つ商品を選ぶことが大切です。
リビング用加湿器はどこに置くのがいい?

リビング用の加湿器は、部屋の間取りや家族のライフスタイルから最適な置き場所を考えます。
加湿効率を最大限に引き出すポイントは、空気の流れを利用することです。エアコンや扇風機の近くに置くと、加湿された空気が部屋中に広がりやすくなります。
人が集まる場所を中心に加湿をしたいので、ソファやテーブル付近に加湿された空気が届くような動線をイメージしましょう。小さなお子さんやペットがいるご家庭は、転倒によるリスクを避けるため棚の上や専用の置き台を用意すると安心です。
リビングで加湿器を置いてはいけない場所

加湿器は乾燥対策に欠かせない家電ですが、置き場所を間違えると効果が半減するだけでなく、家具家電へのダメージやカビなどのトラブルにつながります。
加湿器を設置するのにふさわしくない場所は次の通りです。
- 床の上
- 壁際・窓際
- 家電の近く
- ドアの近く
これらの場所がなぜNGなのかを詳しく解説します。
1.床の上
加湿器を床の上に直接置くと、床材が湿気を吸収しやすくなり、膨張や変形の原因になることがあります。
木材や畳などの自然素材は湿気に弱く、加湿器から噴射される湿気の影響を強く受けてしまいます。水をミスト状にして噴射する超音波式の加湿器は、加湿を強モードにすると床に水滴が溜まってしまうことも。
あたたかい空気は上に、冷たい空気は下に向かって流れる性質があるため、センサー付きの加湿器が「十分に加湿されている」と判断すると加湿器は自動的に停止します。
そうなってはリビングが十分に加湿されないので、加湿器は床から少し高い位置に設置するか、専用の台を利用することをおすすめします。※床置きが想定される大型の加湿器はこの限りではありません
2.壁際・窓際
壁際や窓際に加湿器を置くと、湿気が壁や窓ガラスに直接当たり、結露を引き起こす可能性があります。
加湿された空気が冷たい窓ガラスに当たると、空気が床に向かって流れてしまい加湿効率の低下につながります。結露はカビの発生や壁紙の剥がれなどの原因にもなるため、壁や窓から適切な距離を保って設置することが大切です。
3.家電の近く
水に弱い家電の近くに、水をミストや水蒸気にして噴射する加湿器を設置するのはNGです。
とくに、テレビやパソコンなどの精密機器は、湿気が原因で錆びたりショートしたりする恐れがあります。故障や思わぬ事故を防ぐためにも、加湿器は家電から距離を保って設置しましょう。
4.ドアの近く
空気の出入りが多いドア付近も、加湿器を設置するには避けたい場所です。
ドアを開け閉めするたびに湿気が外に流れてしまうため、加湿効率が安定しません。どんなに高性能の加湿器を準備しても、十分な効果は実感できないでしょう。
玄関や廊下など、空気が冷えやすい場所とリビングをつなぐドア付近はとくにNGです。
【2025年最新】おすすめ加湿器3選
リビング用の加湿器をお探しの方のため、ここからは2025年の最新加湿器の中からとくにおすすめの商品をご紹介します。
1.お手入れ簡単&チャイルドロック機能付き「象印 スチーム式加湿器」

水筒やキッチン家電でお馴染みの象印から満を持して登場した加湿器です。加湿方式はスチーム式で、沸騰させた蒸気を約65度まで冷まして加湿するのが特徴。
沸騰させると聞くと、赤ちゃんやペットがいるご家庭には不向きかも…?と思いますが、チャイルドロック付き&転倒湯もれ防止構造なので、安心してお使いいただけます。
構造も電動ポットのようにシンプルで、給水も湯捨て、お手入れも簡単なのが嬉しいポイントです。
2.広いリビングやオフィスに最適「パナソニック ヒーターレス気化式加湿機」

広いリビングやオフィスには、加湿範囲の広い気化式の加湿器がおすすめです。パナソニックのヒーターレス気化式加湿機にはDCモーターが搭載され、パワフルな加湿を実現しました。
1ヶ月の電気代は約106円※と、消費電力も申し分ありません。ナノイー効果で空気をきれいにうるおしてくれますよ。
※強モードで使用した場合(消費電力14Wで算出)
3.おしゃれ重視なら「シロカ 5L加湿器」

スタイリッシュな加湿器をお探しの方には、ころんとしたフォルムが可愛いシロカの商品をご紹介します。加湿方式は超音波式で、常温のミストが噴射されます。
5リットルの容量では最大24時間の連続加湿が可能。1日1回の給水で済むのもありがたいですね。
対応畳数は最大10畳なので、広いリビングでは2台置きかサブとしての使用がおすすめです。6つのカラーバリエーションはお部屋のインテリアに合わせて選ぶ楽しみもあります。
そもそもリビングに加湿器は本当に必要?

リビングで快適な時間を過ごすなら、ほとんどのご家庭で加湿器は必須だと考えます。
加湿器は秋から春の3シーズンにわたって活躍する家電です。暖房をフル稼働する冬場はとくに湿度が低下し、空気だけでなくお肌や髪の毛も乾燥します。
私たちが快適に過ごせる湿度の目安は40〜60%ですが、冬に加湿器を使用しない室内ではこの範囲を容易に下回ります。湿度が低いと静電気の発生やウイルス感染のリスクも高まり、健康面にも悪影響です。
快適で健康的なリビング環境を保つためには、加湿器の適切な使用が推奨されます。加湿力を高めるアイデアとしては、濡れたタオルを干したり水を入れた容器を置くなどの方法もおすすめですよ。
リビングの加湿器はつけっぱなしにしても大丈夫?

リビングに設置する加湿器は、在宅する人がいればつけっぱなしでも問題はありません。
乾燥しやすい季節は加湿器が湿度を一定に保ってくれるので、リビングの快適性を維持できます。ジメジメする季節や夏場を除き、基本的にはフル稼働で問題ないと考えていいでしょう。
ただし、定期的なお手入れやメンテナンスも忘れてはなりません。加湿器から出る空気が汚れていては体にも悪影響を与えるので、タンクの掃除やフィルター交換などは定期的に行いましょう。
リビングを快適に保つ加湿器で家族の健康を守ろう

リビングは1日の中でもっとも多くの時間を過ごす場所であり、その快適性は家族の健康に直結します。
乾燥しやすい冬場はとくに、加湿器を使用して適切な湿度を維持することが大切です。理想的な湿度を保つことで、ウイルス感染や肌の乾燥、静電気などの問題を解消することができます。
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