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落ち着く部屋

落ち着く部屋・くつろげる部屋を作ろう!レイアウトや配色のコツを解説

投稿日:2025年8月27日 | 最終更新日:2025年8月27日

一日の終わりにほっとひと息つけるお部屋があると、それだけで気持ちがグッと軽くなるものです。

日々の疲れを癒してくれる自分だけの快適空間をつくるには、ちょっとした工夫が必要です。本記事では、インテリアのプロが癒しのお部屋をつくるためのレイアウトや配色のコツを解説します。

家具選びや模様替えの参考にもなる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

落ち着かない部屋・くつろげない部屋の特徴

散らかっている部屋

くつろげる癒しのお部屋をつくるには、やってはいけないNGポイントを理解することが大切です。まずは以下の項目に当てはまるものがないかをチェックしてみてください。

  1. 散らかっている
  2. 家具の使い心地が悪い
  3. レイアウトが工夫されていない
  4. 殺風景すぎる
  5. 配色が統一されていない

落ち着かない部屋の共通点を見ていきましょう。

1.散らかっている

床にモノが置きっぱなしだったり、テーブルの上が書類や小物で埋まっていたりすると、目に入る情報量が増えて気持ちが落ち着きません。

視界にノイズが多い状態は、無意識に「片づけなくては」というプレッシャーをかけます。探しものも増えるので、小さなストレスも蓄積されていきます。

くつろげる部屋にするためには、まず視界を整えることを意識しましょう。生活に必要なものだけを厳選し、置き場所を定めるだけでも居心地は大きく変わります。

整理整頓が苦手な方は、ひとまず「モノを減らす」ことだけ考えて片付けをしてみてください。必要のない書類を処分するだけでも、視界が整理されて気分もすっきりするはずです。

2.家具の使い心地が悪い

座るたびに姿勢が崩れるソファや身体に合わないチェアは、くつろぎを妨げる原因の一つです。

くつろぎ空間において、家具は「道具」ではなく「居場所」という視点が重要になります。デザイン重視で選んだものは使い勝手が悪く、ほとんど使われずモノ置き場になってしまったというケースは少なくありません。

体を十分に休ませるためには、背もたれの角度やクッション性、座面の高さなど、自分の身体に合ったものを選ぶことが大切です。お気に入りの家具があるだけで部屋に帰る楽しみも増えますよ。

3.レイアウトが工夫されていない

家具の配置が使いにくかったり動線が塞がれていたりすると、動作の一つひとつに小さなストレスを感じるようになります。

たとえば、出入り口や窓がふさがれていると圧迫感を覚えて、自分の家でありながら十分にリラックスできません。テレビとソファの距離が近すぎると、目や首の慢性的な疲れの原因になることも。

落ち着ける空間をつくるには、人の動きがスムーズになるレイアウトも考える必要があります。また、採光や通風を意識した配置にすると、自然と心地よさがアップします。

レイアウトを見直す際は、暮らしの動線だけでなく、光や風の通り道も意識してみましょう。視線や動線が自然に流れるよう家具の配置にひと工夫を加えるだけで、居心地のよさは格段に変わります。

4.殺風景すぎる

必要最低限の家具だけを置いた空間は、シンプルで整って見える反面、どこか寂しく感じることもあります。

殺風景なお部屋は落ち着かないと感じる方もいるので、ぬくもりを感じる素材や季節のお花などを取り入れたいものです。何もないことが正解ではなく、居心地がいいと感じられる工夫こそがくつろげるお部屋づくりのポイントです。

殺風景なお部屋には、木目調のアイテムや布素材のクッション、間接照明などを配置するとあたたかみがプラスされます。真っ白な壁にアートポスターやファブリックパネルでアクセントを加えるだけでも、無機質なお部屋がぐっとおしゃれに変身しますよ。

5.配色が統一されていない

色が多すぎたり配色にバラつきがあると、視覚的に散らかった印象を受けやすくなります。

たとえば、クッションやラグ、カーテンなどの色味に統一感がないお部屋は、知らず知らずのうちに目が疲れてしまいます。脳も情報を処理しきれずストレスを感じてしまうため、リラックス目的のお部屋のカラーコーディネートはしっかりと考えたいものです。

落ち着く部屋・くつろげる部屋を作ろう!7つの方法

観葉植物のある部屋

リビングや寝室など、心と体を休めることが目的のお部屋は以下のポイントを意識した空間作りが必要です。

  1. モノを減らす
  2. 整理整頓・掃除をする
  3. 座り心地のよいソファを置く
  4. 生活動線を考える
  5. 配色を統一する
  6. グリーンを取り入れる
  7. パーソナルスペースをつくる

それぞれのポイントを詳しく解説します。

1.モノを減らす

お部屋が落ち着かないと感じた時に、まず見直したいのがモノの量です。

使っていない家具や収納グッズ、何となく置きっぱなしになっている雑貨などが多いと、それだけで空間が圧迫され、心が休まりにくくなります。反対に、モノを減らすことで部屋に空白が生まれ、視界も気持ちもすっきり整います。

モノを減らす時には、使用頻度が高いものだけ残すことを意識すると仕分けがしやすいです。たまにしか使わないものはまとめて収納ケースにしまっておき、使う時だけ取り出す習慣をつけると掃除もしやすく、お部屋をきれいな状態に保つことができます。

床をなるべく見せることを意識するだけで空間に広がりが生まれ、心のゆとりにもつながります。「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉がある通り、お部屋の状態にはその人の精神状態が繁栄されます。

「最近落ち着かないな」「リラックスできていないな」と感じる時は、ぜひお部屋の中にある不要なモノを断捨離する時間を作ってみてくださいね。

2.整理整頓・掃除をする

モノを減らしたら、次に取り組みたいのが整理整頓と掃除です。

整理整頓を毎日の生活の中で無理なく続けるためには、片づける場所を決めることが大きなポイントです。一つひとつのモノに住所を与えて、使い終わったら元に戻す。それだけで気持ちのいいお部屋を維持できます。

また、掃除しやすいレイアウトにする工夫も効果的です。サッと掃除機をかけられるようシンプルなレイアウトにすると毎日の掃除の手間が省けるうえに、ホコリが溜まりにくいメリットも生まれます。

1日5分の小掃除だけでお部屋の状態は見違えるほど安定します。散らかってからまとめて掃除するのではなく、「出したらしまう」を習慣づけるだけで整理整頓のハードルを下げることが可能です。

小掃除が習慣化するためには家族とルールを決めたり、片付けやすい収納アイテムを取り入れるなどの工夫をしてみるといいですよ。

3.座り心地のよいソファを置く

くつろぎや癒し要素が必要なお部屋に欠かせない家具の一つがソファです。

特に、家族が集うリビングはソファ周辺が団らんの中心となります。一日の疲れを癒す場所には心地よさに直結するソファが欠かせません。

ふわっと沈み込むタイプや、背もたれが高めで包まれるような座り心地のものなど、自分のくつろぎ方に合ったものを選びましょう。デザインはもちろんですが、素材や座面の広さ、硬さなどは念入りにチェックしてください。

また、お部屋の広さに合わせたサイズ感も意識すると窮屈さを感じずリラックスできる空間に仕上がります。

4.生活動線を考える

どんなにおしゃれなお部屋も、生活動線が考慮されていなければストレスになってしまいます。

落ち着くお部屋は見た目と使いやすさの両方を兼ね備えていることが条件です。玄関からリビング、ダイニングからキッチンなど、日々の生活の流れを意識して、スムーズに移動できるよう家具の配置を見直しましょう。

より快適な住空間を実現するには、生活動線と家事動線をセットで考えることも大切です。たとえば、洗濯物を干す→取り込む→畳む→収納する、という一連の動作が最短距離で済むようなレイアウトは家事負担の軽減につながります。

動線を整えることは、すなわち“見えないストレスを減らすこと”です。生活する上で感じる使いにくさやプチストレスを改善する(=動線を整える)ことは、くつろげるお部屋づくりの基本といっても過言ではありません。

5.配色を統一する

落ち着きのある空間づくりにおいて、色使いは非常に重要な要素です。

くつろげるお部屋には配色が統一されているという共通点があります。色の数が多過ぎず、シックな色合いでまとめられていることが多いです。

癒し効果を高めるにはアイボリーやベージュ、グレーなどのナチュラルカラーがおすすめです。単色にする必要はなく、同系色で揃えるだけでグッと落ち着きのある空間に変わります。

ナチュラルカラーで統一されたお部屋には、深みのあるブルーやグリーンもよく合います。おしゃれ感をプラスするなら、クッションやラグなど面積の少ない小物に差し色を使うのがポイントです。

インテリア配色はベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの3つに分けて考えると、バランスのとれた配色になります。

壁や床の色など占める割合の大きい部分をベースカラー、インテリアの主役となる家具類などはアソートカラー、小物類には個性のあるアクセントカラーを配するといった具合です。

株式会社COLORHOUSEでは、色彩の基本構成を踏まえつつ、お客様の好みやライフスタイルに合わせたカラーコーディネートを行っています。インテリア配色に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

株式会社COLORHOUSEへのご相談・お見積はこちらから

6.グリーンを取り入れる

植物には視覚的な癒し効果だけでなく、空気を浄化する力もあると言われています。

無機質なお部屋も、観葉植物があるのとないのとでは見た目の印象が大きく変わります。大きなものを置く必要はなく、テーブルグリーンや吊るすタイプの小さなグリーンでも十分効果的です。

水やりやお世話が心配な方には、手間の少ないサボテンやエアプランツがおすすめです。自然のエネルギーを取り入れて、心と体をすっきり整えてあげてください。

7.パーソナルスペースをつくる

落ち着くお部屋というのは、すなわち自分のテリトリーです。

「自分だけの時間」「好きなものに囲まれる場所」を実現することで、充実度の高い空間がつくれます。

たとえば、読書好きの方はソファ周辺にお気に入りの本を収納できるスペースを。疲れをしっかりとりたい方はアロマを炊いて過ごせるコーナーをつくるだけで、生活の質が向上します。

“ここに座ると心が落ち着く”と感じられる場所でパーソナルな時間を過ごすと、日々の疲れがすっとほぐれていくはずです。

ちょっとの工夫で、もっとくつろげる部屋に

癒される部屋

落ち着きのあるお部屋づくりは、大がかりな模様替えをしなくてもはじめられます。

モノの整理や配色を見直したりスムーズな生活動線を確保するだけで、お部屋の居心地は改善されます。

心と体が休まる空間があると、忙しい毎日にも余白が生まれます。帰ってきたくなる場所・自分らしくいられる空間づくりを目指して、本記事を参考にぜひできるところから取り入れてみてください。

「どう整えればいいかわからない」「家具やレイアウトの相談をしたい」という方は、株式会社COLORHOUSEまでお気軽にご相談ください。経験豊富なインテリアコーディネーターが、あなたの理想の暮らしづくりを丁寧にサポートします。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。