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インテリアコーディネート依頼

個人宅のインテリアコーディネートはどの業者に依頼するべき?

投稿日:2020年2月11日 | 最終更新日:2022年8月27日

新築やリフォームの検討を始めたら、皆さんは「ハウスメーカー」又は「工務店」それとも「設計事務所」、どちらに依頼されますか?

自分たちが思い描く「おしゃれで・かっこよくて・機能的で・経済的で…」など沢山の思いの詰まった「家づくり」は、いったいどこが叶えてくれるのでしょう…。

多くの方が「自分たちに合った家づくりをしてくれる業者」を探し、そしてそのほとんどが「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つのうちのどちらかに決定されると思います。

では、「おしゃれで・かっこよくて・機能的で・経済的で…」といった「住空間」を一緒に考えてくれる「インテリアコーディネーター・インテリアデザイナー」については、各業者で違いがあるのでしょうか?

今回のブログは、「家づくり」を考えた時、なかなかその存在がクリアになっていない「インテリアコーディネーター・インテリアデザイナー」について、考えてみたいと思います。

  • インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの違い
  • 業者別家づくりを依頼する時のメリットとデメリット
  • 業者別インテリアコーディネーターの仕事とは

などに触れますので、これらも合わせて業者選びに役立てていただけると嬉しいです。

そして最後に、もし「インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに家づくりを依頼する」ということを選択肢の1つとして増やしてみると、どのようなことが考えられるのか…も紹介したいと思います。

インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの違い

「インテリアコーディネーター」という職業は、どこか華やかでセンスがあるように思われる職業で、憧れる人は多いと聞きます。

私もその仕事についている身なので、そのようにお聞きするととってもうれしいです(^^♪

「インテリアコーディネーター」として働く方は、一般的に建築やインテリアに関わる企業内でその職についていたり、或いはフリーランスで活躍されていたり、とインテリアへの関わり方は様々です。

その仕事は、家具やカーテンなどインテリア商材を配する提案から、空間レイアウトや造作家具など現場施工を伴う提案まで広範囲に及んでおり、

  • インテリア商材同士を「コーディネート」する仕事
  • 何もないところから「デザイン」する仕事

とに分かれていると思っています。

そして実は、「インテリアコーディネーター」と呼ばれる方々の中には、コーディネートだけをされる方とコーディネートとデザイン両方される方、の2パターンがあります。

なぜ、「コーディネート」だけされる方と「コーディネート+デザイン」の方に分かれてしまうかというと、後者はより詳しい「建築知識」が必要となってくる為に、建築に興味がない、又は必要ない、又は苦手、なコーディネーターは「デザイン」までされていないからです。

誤解をして頂きたくないのですが、「どちらのコーディネーターがよりセンスが良く技術的に勝っているのか」という事ではなく、「其々コーディネーターの興味や環境によって提案範囲が違っている」というだけです。

前者が「インテリアコーディネーター」後者が「インテリアデザイナー」となり、呼び名が仕事の範囲で多少変わります。

因みに「インテリアコーディネーター」という職業は日本独特で、海外でインテリア関連のお仕事に就きたいとお考えの方は、建築知識も持ち合わせて「インテリアデザイナー」を目指された方がよいと思います。

業者別家づくりを依頼する時のメリットとデメリット

ハウスメーカーに依頼するメリットとデメリット

ハウスメーカーには、CMなどで知名度の高い「大手ハウスメーカー」から「地域工務店が発展しオリジナル住宅を販売されるハウスメーカー」、そして「フランチャイズで全国展開するハウスメーカー」とに分かれます。

中でも「大手ハウスメーカー」は、

  • 原価としてのコストは安い ※大量生産可能な為
  • しかし、広告費・展示会場建設維持費など多額の経費がかさみ相対的に安いとはならないことが多い

というコスト面の大きな特徴があります。

また、コストを抑える為に規格化された住宅販売をしているので、設計デザインの自由度が低く、規格から外れることを希望するとジリジリと予算が上がっていってしまいます。

しかしながら、大手のハウスメーカーはその多くが上場企業でありますので、品質や保証或いはステータスなどにおいて、大きな安心感を得ることができるでしょう。

工務店に依頼するメリットとデメリット

工務店には大小様々な企業があり、先ずは、その会社が信頼できる会社なのかどうかの見極めから必要になるのではないでしょうか。

窓口の対応をはじめ、これまでの実績や口コミなどを参考にしてもよいでしょう。

コスト面では、ハウスメーカーに比べると余分な経費が掛からない分、リーズナブルに抑えれるのではないかと個人的に思います。

ただ、一般的に「施工」を生業としているので、使い慣れた素材や施工法を好んでする傾向にあることから、設計・デザイン・コーディネート力が弱いように感じます。

地域に密着した工務店は、もちろんその土地での知名度は高く、それを前面に出して「親切丁寧」を売りにしているところも少なくありません。

現場に入る職人さんとも親しくなれたり、「直接無理をお願いしてみたら親切に対応してもらえた」という喜びの声も聞きます。

和気あいあいとした繋がりが生まれるのは、工務店にお願いする大きなメリットといえるでしょう。

設計事務所に依頼するメリットとデメリット

ハウスメーカーと工務店に比べると、格段に違ってくるのが「設計料」です。

「設計料」とは正式に「設計監理料」と呼ばれ

  • 施工を行う工務店や役所提出の為の数種類の図面作成 →→設計料
  • 設計図面通りに施工ができているかどうかをチェックする作業 →→監理料

のことを言います。

ハウスメーカーや工務店では、基本仕様があったり自社で施工を行うため一から図面を起こさなくてもよいので数十万で済むところですが、設計事務所に依頼するとその何倍も必要になってきます。

また、決まった仕様がなく自由に設計デザインできるメリットの裏に、その分計画期間が長くかかってしまいその間に発生する経費もデメリットの1つになるでしょう。

しかし反対に、その自由な設計・デザインの実現は、設計事務所に依頼する最大のメリットで、施主が本当に憧れる理想的な暮らしとデザインを、一番近づけてくれるのではないでしょうか。

業者別インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーの仕事とは

ハウスメーカーのインテリアコーディネーター・インテリアデザイナー

ハウスメーカーでは、営業→設計→コーディネーター、と順を追って役割ごとに仕事が流れてきます。

コーディネーターは出来上がった図面を見ながら、

  • 内装の色選定
  • 設備の選定
  • 照明計画
  • カーテンの提案

などが仕事になります。

ハウスメーカーは規格品があるので、そのパレットの中から施主が希望する部屋のイメージに近づくよう、コーディネーターがアドバイスしていきます。

大手ハウスメーカーになると、月に何件もの物件が動きますので、自然にコーディネーターのスキルも磨かれるのではないでしょうか。

ただ、主に規格内の選定になるので、デザインのオリジナリティを発揮できる機会は少ないと思います。

工務店のインテリアコーディネーター・インテリアデザイナー

地域密着型の工務店は、コーディネーターやデザインナーが常駐しているところは少ないのではないでしょうか。

そのような工務店は、床材やクロスなどの見本帳やカタログをドンと手渡されて「この中から好きなものを選んでください」と、施主に任せるということも耳にします。

一方で、デザイン提案は別会社に委ね、その会社(個人事業主)とコラボしながら打ち合わせを進めていく工務店もあります。

その場合は、専門のコーディネーターやデザイナーに相談できるので安心ですね。

設計事務所のインテリアコーディネーター・インテリアデザイナー

特に、意匠設計を得意とする設計士はデザインにこだわりがあるので、コーディネーターやデザイナーが同席することは少ないように思います。

より規模の大きい設計事務所になると、コーディネーターやデザイナーはほぼハウスメーカーと変わらない内容で、内外装の色選定・設備選定などが主な仕事になっているようです。

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに家づくりを依頼する

新築やリフォームを検討する際は主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」を紹介してきましたが、これらに共通しているのはインテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの存在です。

ですので、家づくりに対して十分なセンスは持っているのではないでしょうか。

すべてのコーディネーターやデザイナーが、家づくり全体の窓口になることに対応できるとは限りませんが、特に、会社や個人事業主のように独立しているコーディネーターやインテリアデザイナーは、その知識や人脈を使って、家づくり全体に携わることは可能だと思っています。

そこで彼(彼女)らを、家づくりの際の選択肢の1つとして考え場合、どのようなメリットデメリットがあるのかも紹介してみたいと思います。

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに依頼するデメリット

設計事務所に依頼する感覚と同じで、会社(個人事業主)によって設定はまちまちですが、「デザイン料」が発生します。
※参考:【インテリアコーディネーターに依頼すると費用はいくら?

また、ハウスメーカーや工務店のように規格品のようなものがないので、一からデザインを計画していくため、最終家全体の見積提示までに時間がかかります。

そのため、ローン申請までに時間を要したり仮住まいなどの経費がかさむことも考えられると思います。

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに依頼するメリット

ハウスメーカーや工務店は、営業→設計→コーディネーター・デザイナーと順に仕事が流れて、専門別に対応の人物が変わります。

もちろん、家づくりの内容は引き継がれていきますので心配はないと思いますが、最初の窓口である「営業」との「相性」が合い、だからここに頼んだという人も少なくありません。

営業は、引き渡しのその日まで担当するものの、実務は離れていってしまいます…。

後の設計・コーディネーターとも相性が合えばよいのですが、こればかりは実際始まってみないとわかりません。

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに依頼すると、ヒアリングからお引き渡しまで窓口が一本化するので、そのような心配はありません。

実際にプランニングするのはコーディネーターやデザイナーなので、「相性」は重要であり直接早い段階から会っておくことは大事ではないかと思います。

また、家が立ち上がった後に気になる家具・カーテンまで彼(彼女)らの知識は豊富なので、ぜひ相談してみてほしいと思います。

まとめ

「家づくりの依頼先」や「インテリアコーディネーターとインテリアデザイナー」に焦点を当ててお話ししてまいりました。

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーの呼び名は「仕事の範囲が違う」ことや、「家づくりはインテリアコーディネーターやインテリアデザイナーにも直接依頼できる」ということを、新しく理解いただけたら嬉しく思います。

家は、一生に何度も建てられるものではありません。

いろいろ参考にされて、相性の合う相棒をつけてくださいね。

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プロフィール

(株)COLORHOUSE代表の廣田です。
色彩計画と欧米インテリアを得意としています。
インテリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。